コロナ第6波でトヨタも事業継続が困難に…東京都がBCP要請も現場からは混乱の声
新型コロナウイルスの国内感染者が過去最多の5万人を超え(1月22日現在)、第5波の立ちあがりをはるかに上回るスピードで全国に拡大している。政府、東京都は従業員が欠勤した場合の事業継続計画(BCP)の策定、実行を各企業に急ぐよう要請しているが、予想を上回る感染拡大に現場では事業継続が困難な状況が広がっている。
■トヨタやマクドナルドの現場は
トヨタ自動車はプリウスの主力工場の愛知県豊田市の堤工場では18人の感染が判明し19日から一部ラインを停止。21日から24日にはさらに12工場、23ラインが停止された。
「停止したラインの代替や、欠勤した人員の調整もBCPで決めていますが、今回は国内14工場、28ラインのうち8割を停止せざるを得ない状況です。部品工場も感染で止まり、1車種3万点の部品は共通部品もありますが車種で異なる部品も多く代替が利かないケースが多いんです。オミクロン株は感染しても軽症といわれていますが、濃厚接触者でも欠勤せざるを得ません。事業継続が非常に厳しい状況になってきています」(同社幹部社員)