プレミアグループ 柴田洋一社長(1)父が経営する会社が倒産→高校の時、一家で夜逃げ

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 自動車のファイナンスとワランティ(故障保証)事業を基盤に急成長を続ける東証プライム(旧東証1部)上場のプレミアグループ。最前線で指揮を執っているのが社長の柴田洋一だ。経営危機に陥っても逆境を乗り切ってきた柴田の経営手腕は一体どこからきているのか。

 柴田は1959年、大阪で生まれた。父親は小さな建材の会社を経営していた。

「物心がつく頃から父は会社を経営していました。昭和40年代は会社の経営も順調で、社員は30人ぐらいいました。まだそれほど豊かとはいえない時代でしたが、取引先を海外旅行に招待したり、家族を外食に連れて行っていました。発売されたばかりのカラーテレビも家にあった。当時はかなりいい生活をしていたと思います。父の姿を見ながら、『自分は長男だからいずれ後を継ぎ、会社の経営をやるのだろうな』と思っていました」

 しかし、会社経営は、いつも順調だとは限らない。柴田の父は2度の倒産を経験している。

「最初は自分が中学生の時でした。でも、それほど大きな被害はありませんでした。2回目の倒産は高校生の時です。この時は一家で夜逃げしたのを覚えています」

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