アララ 岩井陽介会長(2)残業100時間が続いたリクルートコスモス時代

公開日: 更新日:

 外食チェーンや弁当チェーン、スーパーなどに独自のPayシステムを提供している東証グロース上場のアララ。

 アララが提供するシステムを導入すると、外食チェーンやスーパーは、自社独自のプリペイドカード・スマホでのPayサービスを作ることができる。しかも、従来のクレジットカードや一般的なキャッシュレス決済に比べて手数料が安い。

 創業社長の岩井陽介が、基礎を固めたのはサラリーマン時代だったという。

 1989年、岩井は関西学院大学を卒業後、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)に入社した。23歳の時だ。リクルートコスモスは、求人情報誌のリクルートを立ち上げた江副浩正が創業した不動産会社。ベンチャー企業だけあって当時、社員の平均年齢は25歳と若く、活気にあふれていた。同期は約300人もいたという。

 最初に配属されたのは広報室だった。当時、リクルートグループは上場を予定していたリクルートコスモスの未公開株を政官財に配ったことから、これが贈収賄事件に発展した。いわゆるリクルート事件である。岩井が広報室に配属されたのは事件の真っただ中だった。連日、メディアが殺到した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択