日銀・黒田総裁「異次元緩和策」検証渋る…任期切れまでの時間稼ぎで責任追及逃れモード?
「2%の物価目標の安定的な実現までになお時間を要する」
6日の衆院財務金融委員会で、現在の「異次元緩和策」や物価安定目標の検証について問われ、日銀の黒田東彦総裁(78)はこう答弁していた。
「目標実現が近づいてくれば、出口に向けた戦略や方針について金融政策決定会合で議論し、適切に情報発信していくことになる」「金融政策の枠組みなどについて具体的に論じるのは時期尚早だ」とも言っていたが、ちょっと待ってほしい。
黒田総裁が2013年に「異次元緩和策(通称・黒田バズーカ)」を始めた際の物価目標は、「2年で2%」だったのではないか。それが10年近く経っても実現していないのだから、明らかに政策の失敗。早く検証し、軌道修正を図るべきだろう。
それなのに、この期に及んでも黒田総裁は、「現在の金融緩和政策を継続することで企業が賃金を上げやすくなる状況をつくり、2%の物価安定目標を達成することができると考えている」などと話しているのだからクラクラしてしまう。