日本の1人当たりGDPが台湾、韓国に抜かれる日…労働生産性の低下に円安が追い打ち
日本が急速に貧しくなりつつある実態が浮き彫りになった。日本の1人当たり名目GDPが2022年に台湾、23年には韓国に抜かれることがわかった。日本経済研究センターが14日、「アジア経済中期予測」で明らかにした。
日本の低迷の最大の原因は、デジタル化の遅れなどによる労働生産性の低さだ。前回(21年12月)予測では、27年に日韓、28年に日台が逆転するとしていたが、大幅な円安・ドル高でドル換算の金額が目減りすることで、逆転時期が前倒しになった。
日本の1人当たりGDPは07年にシンガポール、14年に香港に抜かれた。日本経済研究センターの予測通りだと、NIES(新興工業国・地域)と呼ばれるアジア4カ国・地域全てに抜かれることになる。