EV市場を牽引する米テスラと中国BYDの今後 予想利益さらに上昇で大物投資家も期待
世界でEV(電気自動車)へのシフトが急速に進んでいる。EUでは2035年以降に販売する新車を100%ゼロエミッション車(二酸化炭素などを排出しない車両)に限定する方針を打ち出している。最近になってドイツが「e-fuel(合成燃料)を認めるよう」要望を出したため、軌道修正の可能性はあるものの、EVが主流になっていくのは間違いないだろう。
その中で日本は出遅れた感もあるが、直近ではEVの販売台数が大幅に伸びている。ENECHANGEの集計によると、2022年のEV・PHVの新車販売台数は、乗用車と軽自動車を合わせて約9万5000台となり、前年比2倍以上に増加した。
世界のEVシフトを見据えて投資に生かすとすればどうすればいいか。現時点で世界のEV市場を牽引するのは、米テスラと中国のBYDと言っていいだろう。テスラは、3月1日に開催した投資家向けイベントで、年間生産台数を2030年までに現在の10倍に及ぶ2000万台に増やす方針を示した。生産コストを大幅に削減し、低価格EVに力をいれるという。
■23年には予想利益はさらに上昇