著者のコラム一覧

村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』（朝日新聞社）、『検察　破綻した捜査モデル』（新潮新書）、『安倍・菅政権vs.検察庁　暗闘のクロニクル』（文藝春秋）『工藤會事件』（新潮社）など。最新刊は『自民党と裏金捜査秘話』（日刊現代／講談社）

検察vs政界経済事件記者の検証記

【東京佐川急便事件】異聞（67）元旦1面トップに東京佐川の「前打ち」記事を売り込む

公開日：2023/07/28 17:00　更新日：2023/07/28 17:00

竹下政権誕生も東京佐川のおかげ？（新総裁に内定、だるまに目を入れる竹下登氏）／（Ｃ）共同通信社

　検察では、米国の航空機メーカーの旅客機売り込みをめぐる受託収賄罪で元首相の田中角栄を逮捕・起訴したロッキード事件の捜査が「金字塔」とされている。

　国境を越えて多数の関係者を聴取し作成した膨大な供述調書で組み立てた事件だった。当時の検察の捜査力には舌を巻くほかないが、見方…

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,150文字／全文1,291文字)

【連載】検察vs政界経済事件記者の検証記

前の記事【東京佐川急便事件】異聞（66）東京佐川事件に検察のメスが入れば、日本の旧弊構造が壊れる予感 2023/07/27 17:00
次の記事【東京佐川急便事件】異聞（68）東京佐川「前打ち」記事は1面左肩に滑り込み 2023/07/31 17:00

この連載の一覧を見る

■関連記事