日本の防衛に大量の戦車や大砲は必要か? ドローン整備が遅れる原因に
防衛省の概算要求は7兆7000億円に達した。平時であり戦争の兆しもない現状では不自然な予算規模である。
その内容にも疑問は残る。不要兵器の大量購入があるからだ。予算拡大を好機として無駄遣いする形である。
その象徴が戦車や大砲の購入である。戦車はタイヤ式を含めて29両、大砲は19式軽自走砲を16門、購入する。ざっと500億円である。
これらは不要な兵器である。1つ目に、陸自への新規投資そのものが誤っている。これは前回に述べたとおりである。
2つ目に陸上戦力の需要とも合致しない。中国との想定戦場は南西諸島である。離島であり土地は狭く戦車や自走砲が活躍する余地はない。
3つ目には、購入の必要そのものがない。戦車と大砲の保有目標は300両と、300門である。対して現状では戦車は90式、10式、16式で620両、大砲はFH-70と99式が600門もある。いずれも一線級であり更新は不要である。つまり、今以上に増やす必要はない。