ニデック(下)お家芸のM&Aを駆使、工作機械で世界一を目指すも…気になる後継者問題の行方
ニデックは2030年度に売上高10兆円達成を標榜している。同社の成長の原動力がM&A(合併・買収)である。1984年以降、72件のM&Aを実現。総合モーター会社に変貌した。M&Aはモーターや半導体、制御回路といった分野だったが、近年、工作機械をターゲットにしている。
21年に工作機械業界に参入。世界に伍した総合工作機械メーカーになる近道を探る。
工作機械メーカーについては、25年度までに1500億円を投資する。同事業の売上高は25年度に5000億円、30年度に1兆円にする超強気の目標を掲げている。
■永守重信会長が総合工作機械メーカーにこだわる理由
ニデックのドン永守重信会長が総合工作機械メーカーにこだわるのは、「工作機械の顧客のニーズを吸収し、営業力を強化するためだ」。アフターサービスを含めて、できる限り同じメーカーの製品を揃えたいと望む顧客の声が多いのは事実で、フルラインアップの製品を揃えた工作機械メーカーでなければ、激しい競争に勝てない。
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