日銀副総裁「緩和的な金融緩和維持」発言で株価急騰も…この先に「年3回」の利上げシナリオ

公開日: 更新日:

 日経平均株価は8日、またしてもバブル後最高値を更新。上げ幅が一時800円を超え、3万6900円台まで上昇した。

 株価急騰のきっかけは、日銀の内田真一副総裁が奈良市で行った講演で次の発言をしたことを市場が好感したからだという。

「仮にマイナス金利を解除しても、その後にどんどん利上げしていくような経路は考えにくく、緩和的な金融環境を維持していくことになる」

 今年1月の金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除を含めた大規模金融緩和の正常化(修正)について、政策委員から「要件は満たされつつある」との意見が相次いだことが分かり、次回3月か4月の会合で、いよいよ金融引き締めに転じるとの観測が高まっていた。そんな中で発せられた内田副総裁のメッセージを「金融緩和は継続する」「正常化は緩やか」と投資家が安堵し、株価上昇につながったというわけだ。

 しかし、「『正常化は緩やか』というのは、むしろ『利上げは1回では終わらない』という意味だと思いますよ」と言うのは経済評論家の斎藤満氏。こう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝