ビッグモーター、グッドスピードの再生処理案固まるも…「難路はこれから」の厳しい状況
「不正」中古車販売大手2社の処理案が今月上旬、相次いで固まった。
自動車保険金の不正請求を繰り返していたビッグモーターと、不正請求に加えて不適切会計まで発覚した東証グロース上場のグッドスピードで、前者は事業の大半を伊藤忠商事を中核とする企業連合に事実上、譲渡。後者はガソリンスタンド運営大手・宇佐美鉱油(愛知県津島市、会長・宇佐美三郎氏)によるTOB(株式公開買い付け)を受け入れる。
■2社とも創業家は排除の方向
信用失墜や顧客離れなどで両社とも業績が急降下。自力再生を断念し、外部資本に身を委ねる格好だ。双方の処理案に共通するのは他でもない。創業家の排除——だ。
伊藤忠は子会社の燃料商社、伊藤忠エネクスや企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)とともに4月後半にもビッグモーターの主要事業を引き継ぐ受け皿新会社を設立する。ただ、これにはオーナー社長だった兼重宏行氏ら創業家は関与しない。残った旧会社は訴訟対応や債務の弁済などに専念させる。
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