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村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(224)獄中ノートでも証拠隠滅の疑い

公開日: 更新日:
検察庁(C)日刊ゲンダイ

 もうひとつ、怪しい話があった。

 東京拘置所で勾留中の平和堂不動産社長が小六法を入手したのは92年3月16日。しかし、小六法には2月14日に逮捕されて以降の記載があった。検察側は小六法に後から記述したのではないかと疑った。

 これに対し社長の弁護人は、逮捕直後から取… 

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