自民裏金議員は収支報告書の「訂正」も悪質だった…NPOの詳細調査で判明した“タチ悪”議員の名前

公開日: 更新日:

■支出にも目立つ「使途不明」

 一方、支出についても裏金議員全体の3分の1が訂正しているが、「組織活動費」で金額不明としたり、金額は記載しても使途不明としているものが目立つ。また、使途が明らかでも「人件費」への振り替えは、使途不明と同じだという。人件費は内訳を明らかにする必要がなく、領収書の開示も不要だからだ。記載不要の1万円以下の支出として訂正するパターンも多かった。

「一口に『訂正』という言葉で片付けてはいけない。訂正によって裏金を合法的資金にしているので、マネーロンダリングに近い行為です。悪質度が高いのは議員個人からの借入金としていたケース。いずれ返済されるわけで、違法な資金が合法になって自分に戻る形になる。これはタチが悪い」(情報公開クリアリングハウス・三木由希子理事長)

 この手法を取った悪質度が高い議員は、井上義行氏、亀岡偉民氏、藤原崇氏の3人だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」