R65 山本遼社長(1)65歳以上に特化して部屋探しを支援

公開日: 更新日:

 R65は、65歳以上を対象に賃貸物件を紹介する国内唯一の不動産会社だ。

 日本は世界で最も高齢化が進んでいるにもかかわらず、高齢者の4人に1人以上が、年齢を理由とした賃貸住宅への入居拒否を経験しているという実態がある(2023年、同社調査)。

 現在、老朽家屋は280万戸。数十年前の建設ラッシュで量産された住宅が建て替えの時期を迎えており、立ち退きを迫られている高齢者は少なくない。

 しかし、転居先を探しても、孤独死や、認知症などの心身不調によるトラブルの懸念から入居を拒まれるというケースがある。

 山本遼(34)が不動産会社に勤務していた当時も、「効率が悪く、売り上げにつながりにくい」として、高齢者からの相談は断るのが業界の慣例となっていた。

 入社2年目のある日、80歳の女性が店舗に訪れた時にも、山本は断ろうと思っていた。

「ここで、5軒目なんです」

 女性が開口一番に訴えた言葉に、突き放すことができなくなった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手