著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

しまむら(上)投資家に転身したマネックス創業者が株主提案

公開日: 更新日:

 低価格衣料チェーンのしまむら(東証プライム上場)は5月17日、さいたま市内で定時株主総会を開いた。マネックス系投資ファンドのマネックス・アクティビスト・マザーファンド(MAMF)が提出した株主提案は、賛成比率が13.4%にとどまり否決された。MAMFは株主資本配当率(DOE)が5%以上とする配当方針を定款に盛り込むことを求めた。

 会社側は4月、同提案に反対の意向を表明。MAMFは、しまむらの内部留保は預金水準が高く、資本効率が悪化する可能性があることを問題視した。

 しまむらは4月1日、2027年2月期までの3年間の中期経営計画を発表した。DOE3%程度、配当性向35%程度をめざす。24年2月期までDOEで2%程度、配当性向で25%程度を掲げていたのを、目標を引き上げる。株主への利益配分を手厚くする。

 中計ではDOE3%程度の目標を掲げていたが、これはMAMFからの5%を下限とする配当方針を定款に盛り込む株主提案の水準を下回る。

 しまむらは株主提案への反対理由について「成長投資が必要な経営局面であることや株主還元など資本政策の機動性と柔軟性が失われる」とした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ