著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

しまむら(下)2024年2月期は過去最高…4年前のどん底から見事に復活するまで

公開日: 更新日:

 ファッションセンターしまむらなどを展開する衣料チェーン、しまむらが好調だ。2024年2月期の売上高は前期比3.1%増の6350億円、営業利益は3.8%増の553億円、純利益は5.4%増の400億円。店舗数は2227店。いずれも過去最高を更新した。

 しまむらは4年前のどん底から復活した。ファーストリテイリングのGU(ジーユー)など低価格を強みとする競合他社や、ネット通販との競争で業績が悪化。18年2月期から20年同期まで3期連続の減収減益に沈んだ。

 対抗策として打ち出した値引き販売の拡大や商品数の絞り込みが裏目に出た。一段と客離れが進み、コロナ禍に伴う外出自粛が、これに追い打ちをかけた。

 20年2月、新社長に就いた鈴木誠は日本大学を卒業して1989年にしまむらに入社した生え抜き。店舗管理や物流のシステムを担当し、直近には企画室長を務めていた。

 鈴木新社長は、しまむらが低迷した理由について、「他社よりも価格優位性があることが、過去の成功体験になっていた」と語る。この“勝利の方程式”に従って特価商品を準備しチラシで売り出したが、消費者の反応は薄まるばかり。「大量生産、大量消費の時代は終わっていた」と総括した。

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