ルール改正で設定相次ぐ「非上場株投信」は、高いリターンが得られるか見極める必要あり

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「ひふみクロスオーバーpro」は、50%を上場企業に投資し、非上場企業を10%程度組み入れる。また、投資した非上場企業が上場した後も投資を続け、その比率を35%程度とする。残りの5%は、上場5年以内の企業に投資する。

 高いリターンを確保するには、銘柄選定が重要になるが、同社が過去に投資した上場5年以内の銘柄は、TOPIXをはるかに上回るリターンを確保している。2012年5月から24年5月までの12年間でTOPIX(配当込み)が約5倍になっているのに対し、上場5年以内に投資した銘柄は約9.6倍になっているという。

 投資するなら、信託報酬が高めである点には注意が必要だ。野村は最大年2.178%(税込み)、レオスは年1.65%(同)となっている。それを差し引いて、高いリターンが得られるかどうかを見極める必要がある。また、非上場株には、流動性など特有のリスクもある。目論見書などで確認したい。

(ジャーナリスト・向山勇)

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