ルール改正で設定相次ぐ「非上場株投信」は、高いリターンが得られるか見極める必要あり
「ひふみクロスオーバーpro」は、50%を上場企業に投資し、非上場企業を10%程度組み入れる。また、投資した非上場企業が上場した後も投資を続け、その比率を35%程度とする。残りの5%は、上場5年以内の企業に投資する。
高いリターンを確保するには、銘柄選定が重要になるが、同社が過去に投資した上場5年以内の銘柄は、TOPIXをはるかに上回るリターンを確保している。2012年5月から24年5月までの12年間でTOPIX(配当込み)が約5倍になっているのに対し、上場5年以内に投資した銘柄は約9.6倍になっているという。
投資するなら、信託報酬が高めである点には注意が必要だ。野村は最大年2.178%(税込み)、レオスは年1.65%(同)となっている。それを差し引いて、高いリターンが得られるかどうかを見極める必要がある。また、非上場株には、流動性など特有のリスクもある。目論見書などで確認したい。
(ジャーナリスト・向山勇)
■関連記事
-
語り部の経営者たち 象印マホービン 市川典男社長(3)高級炊飯器がヒットもライフステージにあわせて選ぶことができる製品を…
-
語り部の経営者たち 象印マホービン 市川典男社長(2)家庭用品メーカーのトップブランドを目指して…“CM戦略”が大当たり
-
注目の人 直撃インタビュー リゾート開発計画に揺れる野沢温泉村の村長に聞いた「ニセコでも白馬でもない独自文化の根付く唯一無二の村をつくる」
-
「もうけびと」に聞く金儲けの秘訣 ゴキブリ駆除で業界革命を起こした男に聞いた 完全駆除率99.5%、リピート率97.9%の秘密
-
クルマは乗らなきゃ語れない 新型ダイハツ ムーヴに初試乗! スライドドア化は是か非か? 王者ホンダN-BOXと比べてみた
-
経済ニュースの核心 「エムット」の商標巡り“ニアミス”騒動も…三菱UFJ銀はポイント還元率最大20%ブチ上げ預金獲得強化へ