著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

加速する初任給引き上げ「大卒30万円」の懸念材料…“格差拡大”で中堅社員の士気低下も

公開日: 更新日:

 日本商工会議所の小林健会頭は初任給の引き上げについて「中小企業にとってインパクトは非常に大きい」と指摘する。「初任給を引き上げてしまうと、今いる全社員の賃金も(それ相応に)引き上げないといけなくなる」と産経新聞で話している。新入社員の給料だけを大幅に引き上げれば中堅社員らの不満は高まる。新卒と中堅の“給与格差”は社内をギクシャクさせかねない。

 日本企業の99.7%は中小企業、従業員数では全体の70%が中小企業で働いている。介護、飲食など業界にもよるだろうが、就職氷河期に入社した社員の給与が現在も月給30万円以下なら家族も嘆くだろう。

「格差拡大」で諦め気分となれば、「社会活力」は低下するが、グローバル展開の大企業は、米国のITや投資銀行のような高額を提示しなければ世界から優秀な人材の採用は困難だろう。

 欧米では給与は能力によって決まり、年齢はあまり考慮されない。そのため新卒でも1年目から年収1000万円という人もいる。日本の大卒初任給は、アメリカの2分の1以下、スイスの3分の1以下で、韓国にも抜かれている。「企業は人なり」──就職人気ランキングに株式投資のヒントもありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風