自社株買いは「割安株」のシグナル 企業の位置づけが「株主還元策」から「投資の一形態」に

公開日: 更新日:

 自社株買いが発表されると、株価は上昇し、株主は喜ぶものだが、保有していない投資家にプラスはない。しかし、これからは違ってくる。見方を変えたほうがいいだろう。

 企業の実態を一番よく知る立場にあるのは、その経営者である。経営者が新規投資やM&Aなどに資金を投入する代わりに自社株買いを実施するということは、「自社の株価が割安だ」「上昇の余地あり」と市場にシグナルを発することでもあるのだ。

 24年度は11月時点で9.5兆円と、前年度の7.5兆円を大きく超えた自社株買い。投資家は経営者のシグナルを注視しながら、株式投資の参考にすべきであろう。 (丸)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々