著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

“関税男”ことトランプ大統領がインフレを助長、不況下の物価高が深刻になってきた

公開日: 更新日:

 いまはどこにでもある100円ショップ。帝国データバンクの調査(24年5月発表)によれば、「100円ショップ」市場の成長が続いている。大手4社を中心とした国内市場(事業者売上高ベース)は、23年度は前年度から約5%増加の1兆200億円前後で推移する見込みとしていた。

 店舗網を見ると大手4社の店舗数は8900店前後(24年3月末)の見込みで、30年度までには国内累計で1万店規模に到達するとみられている。

「タリフマン(関税男)」と呼ばれるトランプ米大統領。輸入品に対する関税を引き上げれば、相手国も米国への関税を引き上げる。各国で輸入物価が上昇し、インフレを一段と助長させる。

 トランプ大統領による自動車や鉄鋼を対象とした追加関税について、日本商工会議所の小林会頭は「非常に大きな問題だ」と危機感を示した。「(トランプ関税を)100%捉えれば、これはもう、非常に大きな問題。貿易抜きにしては、日本経済は成り立っていかない」と述べた。小林会頭は会見でこのように強調し警戒感を示した。

令和の米騒動」から「米国第一」の貿易戦争に起因する「不況下の物価高」。すなわち、スタグフレーションの足音も聞こえ始めている。今後、国産米に代わり米国米、また米食の代わりに食パンやパスタ、冷凍チャーハンなど冷凍食品の購入頻度が増えるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々