経済界訪中団は中国首脳と会えず…日本製鉄の「凋落」が浮き彫りに

公開日: 更新日:

官界通(以下=官) かつて経団連会長と日本商工会議所会頭を同時に出したほど財界を主導した新日本製鉄、いまの日本製鉄の力の衰えは想像以上だな。

政界通(同=政) 何だ、米USスチールの買収計画に米鉄鋼業界から言いたい放題の悪口が出ていることか?

 いや、それもあるが、2月中旬の経済界の訪中団への中国側のそっけない対応に、日鉄の「凋落」が浮き出たね。

財界通(同=財) 確かにあれは冷たかった。訪中団は日鉄の社長を務めていま相談役の進藤孝生氏が会長を務める日中経済協会が、十倉雅和経団連会長や小林健日商会頭らと一緒に230人もの大部隊を組んだ。ところが、習近平国家主席や李強首相ら序列の高い要人に全く会えず、面談したのは何立峰副首相だった。

 中国はいまや米国と並ぶ世界の経済大国。日本など相手にしないということか?

 かもしれない。中国のGDPは日本の4倍を超え、日本の貿易額に占める中国の比率は20%だが、中国の貿易で日本の比率は5%。インバウンドなど観光は別として、中国経済にとって日本の存在感は下がっている。

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