尾西食品 市川伸介社長(1)防災意識の高まりでアルファ米が注目される

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 尾西食品は、長期備蓄が可能な非常食「アルファ米」のリーディングカンパニーである。

 アルファ米はお湯で戻すと15分、水でも1時間で食べることができる。

 生米・冷や飯はデンプンのベータ化によって、消化しにくかったり味が落ちたりするが、アルファ米は、熱いごはんを急速乾燥などの処理をすることで消化しやすいアルファ化状態を保ち、炊きたてのようなおいしいごはんを食べることができるというものだ。

 同社は今年で創業90年を迎えた老舗企業だ。創業者の尾西敏保が開発したアルファ米は、設立当初には軍事食として重用された。

 潜水艦の中では酸素の消費を控えなければならず、ジャングルで火を燃やせば煙が出て危険だったからだという。

 戦後は備蓄食や海外旅行者向けなど活用の糸口を模索しながら、地道な販売を続けた。

 アルファ米が非常食として広く認知されるようになったのは、1995年に起きた阪神・淡路大震災がきっかけだった。

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