赤沢経済再生相「2回目」関税交渉に早くも不発の予兆…切り札の“ジープ特例”ほぼ効果なしと識者バッサリ

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 もっとも、日本側がいたずらに妥協する必要もない。「約束」を破ったのはトランプ大統領だからだ。

 2019年、安倍政権時代に最終合意した日米貿易協定に基づき、米国が日本から輸入する自動車への追加関税は課さないと約束した経緯がある。ところが、トランプ大統領は今月3日から日本にも25%の自動車関税を容赦なく発動した。

 しかし、約束を反故にしたトランプ大統領に石破政権はかたくなに「協定違反」を指摘しようとしない。「重大な懸念を持っている」と繰り返すばかりだ。

「今はトランプ大統領の出方を見ながら、いたずらに刺激することは避けているのでしょう。交渉の最後になっても米国が『自動車関税25%』を維持するつもりなら、『協定違反ではないか』と指摘してしかるべきです。PHPの適用拡大という、ほぼ無意味な提案に対してトランプ大統領が矛を収めてくれたら御の字です」(井上学氏)

 トランプ大統領に見透かされなければいいが、大丈夫か。

  ◇  ◇  ◇

「自動車関税」で米国の譲歩が期待できないワケは…●関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

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