進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑
「様子見をしてきましたが、反響が大きく…」
「声明文」は、自分たちの立場を切々と訴えている。
<弊社が市場価格を釣り上げたり、買い占めや出し惜しみによって流通を阻害したりといった事実は一切ない>
<仕入、販売、在庫の実績についても毎月、農林水産省に報告しており>
<弊社の国内産主食用米の年間取扱数量は(略)2024年度の全国需要の約4%に過ぎず、米穀市場を左右しうる影響力を持ち得ないことは明らかです>
進次郎氏は「営業利益500%」と、木徳神糧が暴利をむさぼっているかのような発言をしていたが、どうやら印象操作に近いらしい。
「木徳神糧さんの昨年の1~3月期の営業利益率は、わずか約1.4%と、典型的な薄利多売です。それが今年の1~3月期の営業利益は、4.9%になった。でも、上場企業の営業利益率の中央値は約6.7%だから、決して高くない。暴利とは言えないでしょう」(前出の業界関係者)
なぜ、このタイミングで「声明文」を出したのか、木徳神糧はこう言う。
「名指しされたわけではないので様子見をしてきましたが、あまりにも反響が大きく、声明文を出すことになりました」(社長室)
それにしても、どうして進次郎氏は、国民の批判がコメ卸業者に向くような発言をしたのか。
「もともと『抵抗勢力』を仕立て上げるのは小泉家のお家芸です。コメ卸業者は格好のターゲットになると判断したのではないか。木徳神糧が反応したことを、進次郎氏はシメシメと喜んでいる可能性があります」(政界関係者)
国民の主食であるコメが「劇場型政治」の材料にされている。
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進次郎氏の連日の視察とTV出演で、農水省は“ブラック企業化”しているとか。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。