コンピューターに対する興味は、ファミコンをきっかけに深まっていった。
「当時のファミコンって新しいソフトが出るたびに表現が豊かになって、色も16色から256色と画像が奇麗になったり、技術的にどんどん進歩していったでしょう。ものすごいスピードで進歩していく姿を見るのが快感で、ドラクエⅠとⅡで苦労させられた“復活の呪文”(パスワード)がなくなった時は、本当に感動しましたね」
ドラクエは好き。でも山にカブトムシを捕まえに行くのも楽しかった。野山を駆け回る“昭和の少年”そのものだった山本の人生に影響を与えたのは、もちろんファミコンだけじゃない。 (つづく)
(取材・文=杉本勝之/日刊ゲンダイ)