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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

防衛網は大丈夫か? 危惧される日本のデジタル脆弱性…競争力ランクは中国、韓国より下位

公開日: 更新日:

 今後、一段と日本のデジタル脆弱性を認識したハッカー集団が、大規模ネットワークの深部に侵入、経済に大混乱が起きる公算が大きい。問題は、民間企業に限らず自衛隊のネットワークシステムに侵入、防衛網を機能不全にされるリスクであろう。ドローンやトマホークなどの兵器は、GPSの位置情報などをベースに運用されている。システム開発力が国家の命運を左右する時代である。

 大企業のセキュリティー脆弱性が明らかになる中、自民党は11月14日、「インテリジェンス戦略本部」を立ち上げ初会合を開いた。党内の論点を整理し、司令塔と位置づける「国家情報局」の創設とスパイ防止法の制定につなげるもようだ。

 高市首相はインテリジェンスの強化が持論で、国家情報局の設置を総裁選公約に掲げていた。日本維新の会も推進の立場で、自民党と維新の連立政権合意書にも創設方針が盛り込まれていた。

 ただ、入れ物をつくってもハッキングなどセキュリティーに精通した天才的な人材がいるのか。株式投資ではないが「情報を制する者は、全てを制する」である。経済産業省の推計だと、30年までに日本国内で最大79万人のIT人材が不足するという。「言うはやすく行うは難し」ではないか。

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