「ロイヤルホスト」のロイヤルHDが双日の後押しで事業拡大 近年好調のホテル事業が“稼ぎ頭”に

公開日: 更新日:

 屋台骨のロイヤルホストは1998年のピーク時に377店舗あったが、現在では224店舗まで減った。

「サイゼリヤなど低価格のファミレスが台頭し、デフレ時代に苦戦した。品質を下げて値下げしたら、ファンが離れたが、近年は値上げし品質を改善したことで、高単価のファミレスとして支持されている」(飲食業界関係者)

 ロイヤルホストの既存店売上高は21年度以降、前年を上回るペースを維持。25年度上期も客単価上昇が寄与し3.3%増だった。

 もっともロイヤルHDはコロナ禍では外食・ホテル双方で客離れが進んだ。20年度は売上高が4割減少して843億円となり、経常損失は199億円、最終損失は275億円を計上。自己資本比率は前年の49.6%から19.7%にまで落ち込んだ。

 そこで手を差し伸べたのが総合商社の双日だ。ロイヤルHDと双日は21年2月に資本業務提携契約を締結し、双日は178億円を出資。ロイヤルHDの株式19.9%を取得した。これにより、21年度末の自己資本比率は31%まで改善。双日の出資は非資源事業の強化が目的とされる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択