昨年実績から読み解く2026年の新NISA戦略

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 一方で過去3年の騰落率を見ると、1位はS&P500(約119%)で新興国株式(約84%)は9位に過ぎない。24年まではS&P500やオルカンが優位な状態だったため、新NISAがスタートした24年時点では、この2つに投資するのが正解だったといえる。しかし、ここにきて状況が変わりつつある。

■新興国株式は高リスク?

 とはいえ「新興国株式はリスクが高い」と懸念する声も多い。投資信託のリスク指標である標準偏差(過去1年)を見ると、S&P500が16.41であるのに対し、新興国株式は15.77だ。標準偏差は数値が大きいほど価格変動が大きいことを示す。つまり過去1年に限れば、リスクでも、リターンでも新興国株式が優位だったのだ。

 もしリスクを抑えたいと考えるのであれば、バランス(8資産均等型)という選択肢もある。過去1年の騰落率は約16%でS&P500と変わらないにもかかわらず、標準偏差は7.27と低い。25年はバランスを選んだほうがリスクを抑えつつ、同じリターンが得られた計算になる。

 投資信託協会のサイトでは、各商品のリターンやリスクを簡単に比較できる。運用環境が大きく変わる中で、26年は新NISAでどんな運用をすべきか、改めて検討してみる必要があるだろう。

(ジャーナリスト・向山勇)

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