株価の上昇は続くが…実体経済で見ると「日本人は貧しくなっている」

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「資産運用立国」を政府が目指す日本。日本銀行が昨年12月17日に公表した2025年9月末の家計の金融資産は2286兆円となり、前年同期比4.9%増加した(資金循環統計)。

 2四半期連続で過去最大を更新したが、金融資産の増加と共に庶民の懐具合も豊かさが増してきているのだろうか。日本総合研究所調査部の小方尚子主任研究員がこう説明する。

「政府による個人の資産形成の後押しで株式や投資信託、新NISAなど投資を始める人が増えています。そして、株価の上昇や円安が手持ち資産の評価益を高めていることが金融資産を増やしている背景です」

 確かに資産別で見ると、現金・預金は1122兆円で全体の49.1%と最も多いが、5割を割り込んだのは18年ぶりという。一方、株式は317兆円と前年同期比19.3%増、投資信託は153兆円と同21.1%と伸びているのだ。小方氏がさらに指摘する。

「ただ、株も投資信託も大多数の消費者がやっているわけではなく、日本全体から見れば投資をしている人も利益を得ている人も一部の富裕層に限られています」

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