著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

小林製薬の創業家に強まるアクティビストからの圧力 3月の株主総会に向けバトル過熱

公開日: 更新日:

 小林製薬の反論について市場関係者の反応は冷ややかだ。

「小林製薬は創業家以外から社長を登用し、監査等委員会設置会社へ移行することで、外見上はガバナンスを整えたように“みせている”との印象です」と言う。

 小林製薬は2024年8月に小林章浩氏が社長を引責辞任し、山根聡専務の昇格を経て、昨年3月から豊田賀一氏が社長に就いている。豊田氏は英国や米国の現地法人で計15年間社長を務めた国際派で、創業家との関係については「現状の距離感で問題はない」との認識を示している。

 しかし、「特別顧問に退いたとはいえ、いまだ小林一雅元会長の影響力は絶大だ」と金融関係者は指摘する。一雅氏は社長・会長として48年間にわたり代表権を手放さず、君臨し続けてきた絶対的な存在だ。健康被害問題でも役員報酬を自主返上しなかったばかりか、24年7月に特別顧問に就任して以降も、小林製薬から報酬として月200万円を受け取っている。一雅氏の任期は27年6月までの3年間。社内規定によると、通常の顧問は2年で報酬は月額50万円だが、一雅氏の報酬はその4倍という「特別」扱いだ。

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