著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

小林製薬の創業家に強まるアクティビストからの圧力 3月の株主総会に向けバトル過熱

公開日: 更新日:

 なぜ、こうした一雅氏による事実上の「院政」がまかり通るのか。「小林製薬は過去の蓄積が豊富で無借金経営、2000億円を超える内部留保があり、融資銀行からの圧力(デットガバナンス)も働かない」(メガバンク幹部)とされる。

 また、創業家は小林製薬の大株主でもある。昨年6月時点で、小林章浩氏は11.87%、一雅氏が代表を務める小林財団は7.69%を保有している。「このほか、親族も大株主として名を連ねており、創業家の支配は続いている」(市場関係者)という。

 対する、オアシスは昨年末に議決権ベースの保有比率を13.74%まで引き上げ、小林章浩氏らの持ち分を超えて筆頭株主に躍り出た。また、旧経営陣に対して約135億円の損害賠償を求める株主代表訴訟を行っており、大阪地裁で審理が続いている。

 小林製薬の株価は、過去5年でほぼ半値にまで下落している。筆頭株主となったオアシスによる創業家への圧力は一層強まる。一般の株主がいずれの主張にくみするのか、両者のバトルから目が離せない。

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