著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

公開日: 更新日:

 一方の大和ネクスト銀は大和証券グループが2011年に開業し、「証券ビジネスへのゲートウェイ銀行として、ローコスト経営と市場運用型モデルを軸に、着実に業績を拡大してきた」(関係者)とされる。

 しかし、「日銀に預けている当座預金の残高が2兆円規模に達するなど、預金を効率的に運用できておらず、資金運用手法の多様化、高度化が急務となっていた。また、大和証券においては、証券担保ローン・不動産担保ローンや相続関連サービスを中心に、融資・信託に関するニーズが高まっているものの、現行の大和ネクスト銀行の機能では、これらに十分対応することが困難だった」(同)という。

 信託機能を持つオリックス銀の買収は、まさにその「解」というわけだ。

「リテール(個人)に強い大和ネクスト銀と、不動産向け融資などが強く信託機能もあるオリックス銀。両者が組めば、相続や資産承継などのビジネスで信託機能を活用することができ、不動産関連も含めてシナジー効果がある」(銀行アナリスト)と見込まれる。


 大和証券グループは2024年に、あおぞら銀行に約800億円を出資するなど、銀行機能の強化に意欲的だ。今回のオリックス銀行買収の最大の狙いは、「ウェルスマネジメント部門の強化」にあると言える。

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