「丸亀製麺」のトリドールが過去最高益から一転、減益に見舞われた背景
「1月の値上げの影響がボディーブローのように効いてきている」(市場関係者)とみられる。
コスト増は人件費にも及ぶ。トリドールは昨年9月、丸亀製麺の店長の年収を最大2000万円に引き上げると発表し、業界関係者を驚かせた。
それまでの店長の年収は最大約520万円。一挙に4倍近くまで増額を決断した背景には、「飲食業界の人手不足が深刻となる中、従業員の待遇改善で、優秀な人材の確保につなげるのが狙い」(関係者)とされた。
丸亀製麺は、新規出店による新たな商圏への進出に加え、イートイン(店内飲食)とテイクアウトの両立による店舗当たり売り上げの上積みを図ることで、2028年3月期に売上収益1530億円、事業利益244億8000万円を計画している。しかし、「人手不足感が高まる中で、採用の苦戦が見られることから、計画通り店舗数を増やせるか微妙」(大手信用情報機関幹部)というのだ。
とくにフランチャイズ展開は行わず、釜揚げうどんなどを店内で製麺・調理し、低価格で提供する直営多店舗展開を行っているだけに、人手不足は深刻だ。大幅な賃上げは、収益の足を引っ張る。


















