高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

中古市場を整備すれば空き家は減るのか

公開日: 更新日:

 小生も何度か転居してマンションが新しくなっているが、そのたびに暮らしは便利になっていった。テレビドアホン、食器洗い機、床暖房……。最近は生ゴミを粉砕して下水道に流すディスポーザーまで備わっている。

 ソフト面も様変わりだ。管理人が24時間いるところは珍しくなくなっているし、コンシェルジュがいるマンションも増えている。共有部分の充実も目覚ましく、豪華な応接室や立派なオープンキッチンを併設した物件もあるようだ。どれほど中古をリフォームしても、サービス面まで肩を並べるのは難しいだろう。

 それでも都市部では中古のニーズがあるかもしれない。問題は地方である。住宅が5~6軒並んでいるうち、人が住んでいるのは2軒だけ。そんな住宅地は全国で散見されている。下水道普及率はいまだ8割に届かず、水洗便所にできない場所も少なくない。そんなところの空き家にいくら手を加えても、買い手がつくとは思えないのだ。

 本当に空き家を減らそうとすれば、やはり人口の減少を止めるしかない。地方の人口流出に待ったをかける方策が必要だ。バカげたカジノ整備に回す予算があるのなら、地方の活性化や少子化対策に使うべきである。安倍政権に課せられているのは、日本の里山を守ること。ギャンブル狂を増やす必要はない。

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