6人負傷の沖縄・米軍ヘリ墜落 「陸自隊員2人同乗」のナゼ

公開日:  更新日:

「すでにそこまで一体化していたのか」――そう思った人も多いだろう。12日午後、沖縄本島中部の沖合で米軍ヘリが貨物輸送艦への着艦に失敗した墜落事故。負傷した乗組員7人のうち、2人は自衛隊員だった。

 2人は陸自の「中央即応集団」(CRF)の40歳と33歳の隊員で、ともに2等陸曹。CRFは、テロなどの脅威や国際平和協力活動に素早く対応できるように、07年3月に組織された防衛相直轄の特殊部隊だ。隊員は皆、陸自の精鋭たちで、海外の“後方支援”に真っ先に派遣される。

 いわば「日本版デルタフォース」が、米陸軍所属の中型多目的ヘリ・UH60、通称「ブラックホーク」に同乗していたのだ。ブラックホークもまた、米軍の特殊掃討作戦にしばしば投入されてきた。すでに日米合同で、対テロ訓練を行っているのか、と思えてくる。

 防衛省によると、CRFの隊員10人が今月1日から15日まで沖縄の米陸軍の活動内容を見学する部隊研修に参加し、負傷した2人も研修中だった。自衛隊の米軍研修は97年の日米ガイドラインの「平素からの協力」に基づくもので、今回と同様の部隊研修は09年度から毎年実施してきた。

 安保関連法案が成立し、今年4月に合意した新ガイドラインが実行されると、米軍ヘリの自衛隊艦船への着艦など、より公然とした日米共同訓練が可能になる。その分だけ国民が事故に巻き込まれる確率も高まるのだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  3. 3

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

  4. 4

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  5. 5

    毒づきがアダに…和田アキ子"平成ラスト紅白"落選は当然か

  6. 6

    “原爆Tシャツ”波紋のBTS 「紅白落選」の影響と隠れた本音

  7. 7

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  8. 8

    東電に8兆円超も税金投入…政府や電力会社がおかしい!

  9. 9

    平成最後の紅白は迷走…“目玉なし”で視聴率最低の大ピンチ

  10. 10

    豊洲市場開場から1カ月…腐敗臭に続きの床が「穴」だらけ

もっと見る