IS参加図り拘束 無職男性「M・M」なぜ罪に問われない?
本人は「日本での生活が嫌になった」と説明しているという。過激派組織「イスラム国」(IS)に加わろうとした日本人男性(23)がトルコで拘束された問題。
現地メディアに「M・M」と名付けられた男性は24日、帰国後の任意聴取でIS志願を否定。「こんなに騒がれるとは思わなかった」と話したという。携帯電話など所持品からISとのつながりを示すものは確認されず、和歌山県警も任意での聴取をいったん打ち切った。
人騒がせな若者は和歌山県白浜町出身。地元の小中学校を経て、同県田辺市内の工業高校へ進学した。その後、大阪府の電気工事会社に勤めたが、職を転々とし、昨年夏ごろから働いていた工場も今月になって退職。無職となった。最近まで市内に住む祖父母と同居していたという。
「男性は家族に『ヨーロッパへ旅行に行く』と言い残し、今月15日に日本を出国。現地では翻訳ソフトを使ってコミュニケーションを取っていたようです」(捜査事情通)
現地メディアによると、男性は22日にシリア人数人とシリアに向かう途中、国境付近でトルコの治安部隊に拘束された。その際、「電話で知り合ったシリア人からISに勧誘された」と説明したと報じられた。