エリート層が大量脱北 孤立した金正恩が強めるISとの連帯

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 北朝鮮のエリート層が金正恩体制を見限り、韓国へ逃げ出している。昨年、アフリカに駐在していた50代外交官が妻と息子2人を連れて、朝鮮人民軍偵察総局で韓国への工作活動を担当していた大佐も脱北していたことが最近明らかになった。この大佐は軍組織では中将に相当する幹部で、北朝鮮を捨てた軍関係者では最高位だという。

 そして今月5日、中国・浙江省の北朝鮮レストランで外貨稼ぎを強いられていた30代の男性支配人と女性従業員の計13人が集団蒸発した。寧波空港から空路でタイ・バンコクへ向かい、陸路でラオス・ビエンチャン入りし、7日に韓国の仁川空港に到着。「3月の国連制裁決議後、外貨上納金の督促が続き、負担だった」などと動機を口にしているという。朝鮮半島事情に詳しいジャーナリストの太刀川正樹氏はこう言う。

「国際社会による経済制裁で外貨獲得が難しくなり、北朝鮮は上納金の取り立てを厳しくしています。中国との関係悪化で、中朝国境付近もずいぶん変わった。これまで中国は北朝鮮のメンツを立てて脱北者を追い返していたのが、このところ見逃しているとも聞きます。中国側では北朝鮮と韓国のテレビ放送も流れていたのですが、北朝鮮の放送は見られなくなった。中国当局が電波妨害をしているようです」

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