英有力紙が酷評 安倍首相“英国EU残留”アドバイスの赤っ恥
まっ、これが世界の常識的な見方だろう。GW恒例の外遊に出かけた安倍首相。EUやロシアを訪問し、本人は上機嫌で帰国したが、その安倍政権に対し、英デーリー・テレグラフ紙が痛烈な「ダメ出し」記事を掲載し、話題になっている。
安倍首相はEU訪問で英国のキャメロン首相と会談した際、英国のEU離脱について「英国は残留することが望ましい」「世界にとって強いEUに英国がいる方がよい」などとエラソーに語っていた。
だが、英国にとってEU離脱は「Brexit」という造語が生まれるほど、国民の関心が高い敏感な問題だ。安倍はそんな複雑な状況をよく理解しないままベラベラと話したのだろうが、英国民にとっては面白くなかったに違いない。
そうしたら、早速、デーリー・テレグラフ紙が反応した。6日付で〈日本経済は大失敗した。それなのになぜ、英国はEU離脱について安倍首相に耳を傾ける必要があるのか〉と題した記事を掲載したのである。
記事では、2012年に安倍政権が誕生してから、経済政策で「3本の矢」を放ってきたが、いずれの矢も〈的外れだった〉――との見方を示し、GDPに対する債務が膨れ上がっている状況を解説。エコノミストの分析として〈実質賃金が下がり、家計支出も悪化している可能性がある〉と報道。そして〈安倍首相はEUを離脱するリスクを英国に警告したが、彼の経済的なアドバイスを聞く価値があるのか〉と酷評したのである。