トランプ政権大混乱 大統領助言役が辞任ドミノの四面楚歌
泥舟から逃げ出すネズミさながらに、米経済界の大物たちが相次いでトランプ大統領の助言役を辞任している。トランプ政権は大混乱だ。
12日にバージニア州で発生した白人至上主義者と反対派の衝突をめぐり、トランプが人種差別主義者を名指しで非難しなかったことを理由に、トランプ政権の助言機関「米製造業評議会」のメンバーを14日までに辞任したのは3人。製薬大手メルクのケネス・フレージャーCEO、半導体大手インテルのブライアン・クルザニッチCEO、スポーツ用品大手アンダーアーマーのケビン・プランクCEOだ。6月にホワイトハウスでトランプと会談したアップルのティム・クックCEOも「白人至上主義はモラルの問題であり、米国にとって侮辱」との声明を出した。
トランプは14日、大慌てで白人至上主義の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)などを名指しで非難したが、辞任ドミノは収まらず、15日にもメーカーなどが加盟する全米製造業同盟のスコット・ポール会長が評議会メンバー辞任を表明した。