総裁選わずか6日間 安倍首相「北海道地震」政治利用の醜悪
総裁選告示(7日)直前に発生した北海道の巨大地震。「これで圧勝は決まった」――と安倍応援団に楽観ムードが広がっている。大災害の発生は、“現職総理”に有利に働くからだ。安倍首相本人も地震を徹底的に政治利用している。
■石破陣営の「延期」要求も完全無視
「まさか直前に地震が起きるとは」「安倍さんはホントに悪運が強い」――石破陣営が悲鳴を上げている。石破陣営にとって誤算だったのは、北海道地震によって総裁選の日程が大幅に変更されたことだ。
総裁選のスケジュールは7日告示、20日投開票だ。しかし、震災に対応するため、自民党は7日の告示から3日間の活動自粛を決定。そのうえ、安倍首相が10日からロシアを訪問するため、選挙戦は事実上6日間に短縮されてしまった。
7~9日に予定されていた安倍首相と石破氏との合同会見や街頭演説、テレビ出演も中止となった。石破氏は政策論争になれば絶対に負けない自信をもっていたが、出はなをくじかれた形だ。
石破陣営は、総裁選の「延期」を要求したが、安倍1強にひれ伏す自民党の選挙管理委員会は完全に無視している。