日本はどうしたのか 正気とは思えないトランプ“狂騒”<上>
いくら令和初の国賓とはいえ、ここまでやる必要があるのか――と思うほど、トランプ大統領に対する安倍首相の接待は、あまりに異様な光景と言わざるを得なかった。
26日の午前9時すぎ。青のジャケットと白のズボン姿で千葉・茂原市の「茂原カントリー倶楽部」に現れた安倍は直立してトランプを待ち、遅れて到着したヘリからトランプが出てくると、急いで駆け寄って握手。そしてゴルフカートのハンドルを自ら握って運転手を務め、トランプがパットを決めるたびに傍らでパチパチ拍手。そしてトランプが同行を希望したというプロゴルファーの青木功氏をゲストに招き、昼食はトランプの大好物というハンバーガー。まさに、これぞ“接待ゴルフの見本”という姿だった。
その後、2人は都内の両国国技館に直行。土俵近くの升席にイスを設置し、SPや制服警察官ら100人を超える超厳戒態勢の中、トランプは現職大統領として初の大相撲観戦。取組後は、わざわざトランプが土俵に上がるための「特殊階段」まで作り、大統領杯を渡すパフォーマンスの場まで提供したのだから、前代未聞だ。