地方組織ガタガタ 参院選「安倍1強」慢心で12選挙区に内紛
安倍1強による慢心の成れの果てか――。自民党は都道府県の組織がガタガタし、参院選の結果に影響を及ぼしかねない事態となっている。野党にとっては、猛攻撃をかける狙い目選挙区だ。
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■票の奪い合い=東京、千葉、広島
候補者が2人いる選挙区では、片方が票を取りすぎるともう1人が危なくなる。その代表例が東京(改選数6)。元五輪相の丸川珠代氏(48)がぶっちぎりで、武見敬三氏(67)が最下位争い中だ。
「6年前に106万票だった丸川氏は、今回はそれ以上の得票を目指しシャカリキ。自分のことしか頭になく、ブルドーザーのように各所を荒らしまくっている」(東京の自民秘書)
千葉(同3)ではトップ当選したい石井準一氏(61)が必死すぎて、現状3位の豊田俊郎氏(66)が共産候補の猛追を受けている。
広島(同2)では6期目を目指すベテラン溝手顕正氏(76)が安泰で、新人の河井案里氏(45)が苦しい戦いとされていたが、序盤の情勢調査で河井氏が優勢と報じられた。
「若い河井氏に行動力があるのと、官邸の手厚い応援が効いている。大番狂わせがあるのか」(地元メディア関係者)