姫田小夏
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姫田小夏ジャーナリスト

上海財経大学公共経済管理学院・行政管理学修士(MPA)。中国ウオッチは25年超、うち約15年を上海で過ごす。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観」(集広舎)。

日本と対照的 天津港停泊クルーズ船24時間以内に全員下船

公開日: 更新日:

 中国の国営通信・新華社の報道からは、2つの大きなポイントが読み取れる。1つが「新型コロナウイルスの治療マニュアル」だ。新型肺炎の治療方法や臨床経験を分析し、国家衛生健康委員会が1月16日に公布したもので、その後、更新が繰り返され、現在は第5版に至っている。天津港でも、これをもとに緊急対応を可能にした。

 もう1つは、対応に当たって、専門家や医療スタッフ、検疫スタッフによる「応急処置グループ」が編成されたこと。中国ではこうした横断的なグループを編成し、問題解決に当たることが少なくない。今回、天津港での作業も二十余人から成る「応急処置グループ」が船に乗り込み、発熱があるという17人のウイルス検査に当たった。シナリオとして「下船させる」と「隔離し観察する」の2つを想定していたが、天津港では前者を選択した。

 一方、いつもなら「中国はすごい」と愛国ネット民が記事を拡散させるが、今回は意外にもおとなしい。スピード対応のひずみが出たか。あるいは、日中友好ムードに水は差せないという日本への配慮なのか。

 それにしても、初動でこそ問題が指摘された中国だったが、その後、着々と経験値を積み増している。公衆衛生分野でも世界に君臨か。 (つづく)

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