森会長辞任はネット社会が後押し スポンサーやIOCも動かす
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視発言を巡る一連の動きはドタバタ劇の極みであった。第1幕は、森会長の蔑視発言が報じられ、批判が高まったにもかかわらず、政府・自民党は静観。しかし、国内外で批判の声が広がり、五輪スポンサーも相次いで発言を問題視する声を上げたため、結局、森会長は辞任に追い込まれた。
第2幕は、辞任を決めた森会長が、日本サッカー協会(JFA)相談役の川淵三郎氏(84)に後継を要請。ところが、「密室談合」との批判が出て白紙撤回となった。第3幕は、新会長候補としてアルベールビル冬季五輪スピードスケート女子1500メートル銅メダリストの橋本聖子五輪担当相(56)の名前が取り沙汰されたものの、ネットでは過去のセクハラ疑惑が指摘されている始末だ。
そして第4幕は、東京五輪・パラリンピック組織委員会の候補者検討委員会が一本化する方向で調整に入った橋本会長ですんなり決まるのかということだろう。