著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

衰えた警察の捜査力 組織を変えても暴力団と半グレには対応できない

公開日: 更新日:
半グレは隠れて悪事に走る(特殊詐欺実行犯の募集とみられるツイッターの投稿に警告の書き込みをする愛知県警の担当者)/(C)共同通信社

 1月17日に水戸で起きた六代目山口組傘下一心会系三瓶組の神部達也若頭射殺事件は、①現場に使用拳銃が残されていた②神部若頭の車が埼玉までの逃走に使われた──など、数々の物証が残されたにもかかわらず、今もって実行犯は逮捕されていない。

 不思議である。水戸から埼玉までの逃走経…

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