衰えた警察の捜査力 組織を変えても暴力団と半グレには対応できない
1月17日に水戸で起きた六代目山口組傘下一心会系三瓶組の神部達也若頭射殺事件は、①現場に使用拳銃が残されていた②神部若頭の車が埼玉までの逃走に使われた──など、数々の物証が残されたにもかかわらず、今もって実行犯は逮捕されていない。
不思議である。水戸から埼玉までの逃走経路には多数の防犯カメラが設置されている。運転する犯人の人相風体もばっちり捉えていたはずだが、1カ月近く経ってもまだ誰の犯行か特定できずにいる。
警察の捜査力は目に見えて衰えている。山口組分裂抗争がらみでも、たとえば去年8月、東京オリンピックの開催中に神戸山口組傘下山健組の與則和若頭が神戸市の自宅前で銃撃された事件でも犯人を特定できず、未逮捕である。
また2017年9月、神戸山口組傘下山健組の組員、菱川龍己容疑者が任侠山口組(現・絆会)織田絆誠会長のボディーガード楠本勇浩組員を射殺した事件では犯人を特定したものの、今もって逮捕できていない。