著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「薩摩憎し」で西郷軍を追い詰めた屯田兵たちの普通の生活

公開日: 更新日:
西南戦争(熊本御船の戦い)=1877(明治10)年4月20日 (C)共同通信社

 こうして入植した屯田兵は、細かく決められた細則に基づいての役割と日々の生活を始めた。その細則を見ていくと、意外に厳しい生活が要求されたことが分かる。基本的な立場はこれまで繰り返してきたように、「屯田兵ハ徒歩憲兵ニ編成シ有事ニ際シテ速カニ戦列兵ニ転スルヲ要ス」となっていて、ロシア… 

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