【長崎】野党共闘不発も立憲・白川が追い上げ、顔と名前の浸透が強み
長崎(改選数1)
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。
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【長崎】
○○山本 啓介47 自新
白川 鮎美42 立新
山田 真美50 維新
安江 綾子45 共新
大熊 和人52 N新
長崎県知事や衆院議員を務めた自民現職の金子原二郎農相(78)が引退。後継の山本は壱岐選出の元県議で知名度不足が深刻だ。2月の知事選は県議が真っ二つに分かれる保守分裂となった。「しこりはない」(山本陣営)と言うが、山本支援に動きが鈍い県議もいるようだ。
立憲新人の白川は会社役員。3年前、野党統一候補として国民民主から立候補し、自民現職に3万4000票まで迫った。3年間、県内を徹底的に回り、顔と名前は知られるようになった。昨秋の衆院選長崎1区で圧勝した国民民主の西岡秀子が白川の応援に顔を出し「大変、心強い」(白川陣営)。西岡の地盤である長崎市では白川が優勢だ。
ただ、前回3年前と違って今回は野党候補の一本化は失敗。3万票の基礎票がある共産が安江を立てた。
維新は初めて候補を擁立。自民支持層から票が流れる可能性がある。山本が先行し、白川が追いかける展開だ。