著者のコラム一覧
室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

つまりさ、斎藤裁判官はこう言ったんじゃね?(立法府、あとはよろしくな)って。

公開日: 更新日:

『同性間の婚姻を定めることは、国民に意見や評価の統一を求めることを意味しない』(斎藤清文・札幌高裁裁判長)

 これは3月14日、同性婚カップルの結婚を認めない民法などの規定は憲法違反だと訴えた集団訴訟で、斎藤裁判官が語った言葉。

 斎藤裁判官は、『憲法24条1項の「婚姻が両性の合意で成立」とは、同性婚も保障すると理解できる。逆に、同性愛者に婚姻を許さないのは、法の下の平等を定めた憲法14条1項に違反する』とした。

 冒頭の言葉はこうつづく。

「したがって、喫緊の課題として、同性婚につき、異性婚とおなじ婚姻制度を適用することを含め、早急に真摯な議論と対話が望まれる」

 つまりさ、斎藤裁判官はこう言ったんじゃんね?

(立法府、あとはよろしくな)って。

 結局、同性婚を認めないっていってる人らは、壺な感じのごく一部。同性愛を嫌悪するなとまでは強制できないが、同性愛が嫌なら自分がしなきゃいいだけの話。夫婦別姓反対している人たちも、自分とパートナーが同姓が良いなら、そうすりゃいいだけの話。なぜ、そこで国民の意見や評価の統一を求めなきゃいけないのだ?

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」