東京都議選を前に悶える公明党…「2ケタ議席減」の衝撃情報も

公開日: 更新日:

「大田は、お隣の目黒の1議席を捨て現有2議席目に学会票を集中させる戦術ですが、国民民主が割って入る勢いですから、それでも厳しい。これに東京都本部代表の岡本三成政調会長のお膝元の足立、荒川や八王子を落とすことになれば、公明党は総崩れになります」(前出の職員)

 仮に2ケタの落選となれば、現有の23から議席半減だ。

 常識的に考えれば、投票率が低ければ、組織票で勝る公明党に勝機は十分ある。さらに複数区で候補者が乱立すれば、自民への批判票が分散されて当選ラインも下がる。公明党にとっては、必ずしも不利な選挙戦とも言えないのだが、今回は事情が違う。これまでの“常識”が通用しないというのだ。

 自民党政治への強烈な逆風はこの先、強まることはあっても弱まりはしない。折しも連休明け、石破茂首相の政治資金規正法違反の新たな疑惑を「週刊文春」が報じた。

 同党の西田昌司参院議員が沖縄“ひめゆりの塔”をめぐる悲劇を「歴史の書き換え」と言い放ち、大問題になっている。

「その昔、自民党の金丸信副総裁が、公明党のことを“下駄の雪”“金魚のフン”と言ったが、それでも公明党は石破政権を支え続け、一緒に沈むのかという問題です。内心は与党から逃げ出したいでしょう。こんなに立ち位置が難しい選挙もないでしょうね」(全国紙記者)

 悶える公明党、なのである。

 (特命記者X)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  2. 2

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  3. 3

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  4. 4

    参政党・神谷代表が予算委デビューでダサダサ提案 ムキ出しの「トランプファースト」に石破首相もNO

  5. 5

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    ボロボロ維新が再起へ急ピッチ…藤田前幹事長ら“オラオラ執行部”復活の成否と、参政党との因縁バトルの行方

  3. 8

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  4. 9

    両院議員総会は不発に…「石破おろし」狙う自民党総裁選“前倒し運動”は尻すぼみの可能性

  5. 10

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない