前代未聞「#石破辞めるな」デモに500人! 狭まる党内包囲網の裏で描かれる「続投」のシナリオ

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 そこへ、23年ぶりに復党して参院選で滑り込み再選した鈴木宗男氏が本格参戦。25日は裏金議員を批判し、「数千万円をもらっておいて何の罰も受けていないことに国民は怒っていた。裏金をもらった議員が何もなかったように執行部を批判しているが、こういうのを許せば党が持たない」と牽制。石破首相の進退をめぐる攻防は激しさを増す。23日に石破首相が麻生太郎菅義偉の元首相、岸田文雄前首相と会談した内容もあれこれ報じられている。

「思惑はそれぞれですが、ポスト石破の筆頭格として名前が挙がる高市氏については、新総裁に就くことへの懸念が少なからずある。右に振り切っている参政党と引っ付こうものなら、党が割れかねない。とりわけ菅氏がその点を案じていて、懇談会まで騒ぐだけ騒がせた方がいいと、あえて石破おろしの動きを傍観している。ひとつひとつ片づけて、当面続投で着地させた方が党にとってプラスとの判断のようです」(官邸事情通)

 非難の的になっているのが、ほかならぬ森山幹事長だ。

「消費減税をめぐる発言しかり、石破政権迷走の戦犯は幹事長の森山氏。立憲民主党との大連立を見込んだ交渉役を自任して留任の口実にしていましたが、立憲にしたって勢力は横ばいで組む理屈が見当たらない。選対委員長の木原誠二氏は辞任で腹をくくったわけだし、大敗のケジメとして2人が辞めればいい。空いた幹事長ポストを麻生派がおさえれば、何だかんだで丸く収まる」(与党関係者)

 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着、政治とカネ、強烈なインフレ、コメ高騰でハッキリした農政の失敗。延命するなら、自民の膿を出し切らなきゃダメだ。

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